“一枚の絵”をめぐる物語がはじまる(序文)

 
 
 
ここに “一枚の絵” があります。
 
 
 
これは新しい「未来の学校」の姿を描いたもので、それは同時に、未来の僕たちが、一人ひとりのの才能をごく当たり前に発揮しながら、お互いの調和のもと、気持ちよく生きている「新しい社会」の姿でもあります。
 
 
この絵は、実は “すでにある” もので、遠い未来からか、あるいはずっと昔の時代からか、おそらくはそのどちらでもないところからやってきました。
決して、たとえば僕という一人の人間が、考え出したものではないということです(^^)
 
きっと多くの人が、この絵を見たことがあるでしょう。
でもそれは、おぼろげにしか思い出すことのできない 夢 のようなものかもしれません。
 
 
僕は、人生のある頃から、いつかその絵を描いてみたいと思うようになりました。
自分の観ているその絵を、ちょうど「ナスカの地上絵」のように、この地球の大地に、壮大に描いてみたいと思うようになったのです!
 
 
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これから、この「新しいカタチの教育システム」(学び)の全体像について、具体的にいろいろと書いていきたいと思います。
 
もしかすると初めは、いったい何を言ってるのか、よくわからない部分もあるかもしれません。
 
でも、この多次元的な「未来のビジョン(景色)」を描きとめた、一枚一枚の “スケッチ” を、心のおもむくがままに自由に眺めていくうちに、しだいにその絵が、はっきりとした輪郭をともなって浮かび上がってくると思います(^^)
 
 
すべての子どもと、大人たちのための「未来の学校」。
 
そこは、知識と体験が融けあい、
日々のさまざまな学びが、時間も場所も超えて「自由に結びつきあう」ことで、

自分らしい〈創造的でユニークな世界〉が成長していく場所。

そこでは学校の中と外とが、そして子どもたちの学びと人生が、断絶なくリアルに地続きになっていて、
学ぶことが「生きることそのもの」に、そして生きることが「そのまま学び」となっていきます。

 
 
これが未来の学校において実現する、まったく「新しいステージの学び」で、
遅かれ早かれ、いずれは21世紀における「新しい公教育のスタンダード」になると思います。
 
 
(※文科省(中教審)が示した「令和の日本型学校教育」の方向性も、このビジョンに移行していくことを可能にする、1つの重要な “ステップ” になっています。そういう意味で、先進的な学校やフリースクールなどが、思い切った発想の転換を行うことはもちろん、今の教育改革の流れに即しながら、段階的に少しずつこの「新しい学校づくり」を実現していくことも可能です。)
 
 
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今、僕たちの世界は、忘れかけていたその「絵」を、思い出しはじめました。
 
いま生きているこの社会は、かつて誰かが思い描いたもの。
それぞれの側面において、強い影響を与えた個人もいるでしょうし、人々の集合的な意識がつくりあげてきたものでもあるでしょう。
 
でも、もし僕たちが「より輝かしい未来」を望み、その具体的な姿(ビジョン)をこの眼でしっかりと捉えようと思うならば、そこには必ず「新しい世の中」が、現実に立ち上がってきます。
 
そしてそれは、見る人の心が希望と喜びで踊りだすような、そんな晴れやかでワクワクする絵になるはずです☀️
 
 
清水あつし
 
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